【一ノ瀬華の闇】
授業中も泣く
休み時間も泣く

毎日毎日ひたすらに泣く

なんで私、こんなに泣いてるんだろう…


気づけば涙が目から溢れていた
友達も居る、かっこいいってわけではないが、彼氏も居る。

なのになぜか、嫌になる。
人と話すこと。
人と関わること。
人と愛し、愛される事。

全てにおいて嫌で嫌で仕方がなくて…
私は学校に行かなくなった。
どうせあと1週間で春休みだし、丁度良かったのかもしれない。

雄大からのアイン(無料コミュニケーションアプリ)も既に未読無視をし続けて1週間と5日…

そろそろ返信しなきゃな…

返信しようしようと思っても
雄大に送ったアインにすぐに既読がつき、
5分以内に返ってくるのが憂鬱だった。

なんで私こんなに無理して喋ってるんだろう…
そもそも…本当に私で雄大を幸せにできてる?
私なんかと付き合う事で、雄大は幸せになれるの?

部屋にかざってあるブレスレット、 ネックレス、リュック、写真、全てが雄大からもらったものだった。

私はこんなにものを貰ってるのに、私があげたものはほんの少しだけ…
こんなんで本当に平等だといえるのかな…

アイイイーン

アインの通知音で再び携帯の画面を見る。
雄大からのメッセージ。
「風邪、大丈夫か? 見舞行くよ‼︎」


来んなや!!!!!!!!!!!!!


思わず携帯を、放り投げる。
そもそも、風邪で弱ってる人の所に来て長居してつぶやいたーに優しいですよアピールの写真上げて帰って行くやつが、私は大嫌いだ。

まあ、私はずる休みなんだけどね。
お見舞いになんてこられたら、ずる休みがばれてしまう。

そもそも、私は本当に雄大の事が好きなのか?

ふとした疑問に、また涙が頬を伝う。

雄大も自己満のためにつきあってるのでは?
私だって彼氏がいる優越感に浸りたいだけなんじゃないのか?

胸が締め付けられていく。
息ができない。
涙は溢れ出し、布団のシミになっていく。


好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの?好きなの好きなの?

ぐるぐるぐるぐると目が回る。
このまままではやばい。直感が危険信号を出している。冷静になれ。なってくれ。
背中に冷や汗が流れた。

私の頭は本当におかしくなっていた。
「別れよう。雄大と別れれば、アインの通知もこないし。」

さっそく今日の夜7時にカブトムシ公園で話があると雄大にアインを送った。

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