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ケータイの着信音。

電話だ。



画面を見ると…隼人？



「もしもし…」

「てめー何1人で帰ってんだよ！！」

「うわっ！」


出た瞬間、怒鳴られた。


「だ、だって私邪魔っぽかったし…」

「お前がいなくなったからあいつ余計しつこくて撒くの大変だったんだよ！」

「はあ！？そんなの私に関係ないじゃない！」


一方的にまくし立てられてだんだん腹が立ってきた。

2人がどういう関係なのか分かんないけど、私だけ知らなくて疎外感みたいなのを感じてた。


「だいたい撒くって、なんであんた逃げてんの！？泊めてーとか言ってたし泊めてあげれば！？」


言った瞬間、なんだか胸がもやっとした。


「はあ？なんで俺があいつ泊めなきゃいけないんだよ！」

「てゆーか、さっきからあいつあいつって、あの人なんなの！？まさか彼女！？」


ヤケになって言ってしまった。

でも、隼人のことだから、「彼女なわけねーだろ！」とかそんな言葉が返ってくるはずだと、たかをくくっていた。


「………」


…あれ？


「………」


隼人………？



なんで黙るの…？