カッコよくなりすぎっ!

私たちは本部の横の救護テントに案内され、保健の先生に手当てをしてもらった。



「吉永さんは擦り傷と軽い打撲ね。これで大丈夫よ」


右手の甲に大きな絆創膏を貼ってもらった。



それよりも…隼人が気になる。



「荒川くんは…かなり酷いわね」


椅子に座らされた隼人の右足の傷を見て、先生が心配そうな顔をする。


隼人の右足は膝から脛(すね)の半分にかけてい擦りむいたような切れたような傷が伸びて、赤黒い血がかなり出ている。


先生がコットンで血を拭き取るたびに隼人が顔をしかめた。



「2人ともごめんね、もっと早く先生連れてこれたら…」


栗田さんがシュンとしている。


「え!?栗田さんがいなかったら私たちもっと酷いことになってたよ!本当にありがとう!よく気づいてくれたね!」

「ううん、私は荒川くんに言われた通りにしただけだよ」



え?


どういうこと?



「荒川くんがすぐ先生連れて体育館裏に来てほしいって言ったから、ね」


そう言って栗田さんは隼人の方を見る。



「…ああ。さっき凛に話しかけてきたBクラスのやつ、なんか挙動不審だし怪しかったかあのあとすぐ問い詰めたら、さっきのやつらに嘘言って凛を呼び出すように脅されたって吐いたからな」



隼人、それで私のこと助けに来てくれたんだ…。



また、隼人に助けられた。