「おい」



低い声。


振り向くと…隼人。



「何か文句でもあんのかよ」



隼人がそう言うと、Bクラスの女の子たちが急に黙る。


バツが悪そうに、背中を向けて離れていった。



「隼人、ありがと…」

「言われたこと気にすんなよ」

「うん、大丈夫…」



…大丈夫じゃない。


心臓がバクバク言ってる。



また、弱い自分が姿を現した。