声のする方を向くと…2位だったBクラスの女の子たち。



「一回勝ったくらいで何調子乗ってんの?まじおめでたいわー」

「てかうちらのTシャツの方が全然いいんだけど!」


Bクラスは青地に白い龍が描かれたTシャツを着てる。



そっちのTシャツもいいデザインだけど、そんな言い方ないんじゃない……?



怖くて固まる。


クラスのみんなも唖然としていた。



「ちょっと!負けたからってケチつけないでよ!」

「そうだよ!うちらのTシャツだって吉永さんが一生懸命考えてくれたんだから!」


加藤さんと池本さんが、私をかばってくれた。


でも、Bクラスの女子は鼻で笑う。



「えー何怒ってんの?こわー!」

「絶対ナオのデザインの方がいいよ!ね、ナオ!」


…ナオ?



ナオと呼ばれた女の子は髪が明るい色で、メイクもばっちり決めてる。



私のこと睨んだ。



「そいつ絶対絵しか取り柄ないオタクじゃん。地味子が調子乗んなよな」



…!


目の前がグラッとした。



中学の頃がフラッシュバックする。



私、調子乗ってた……?