ご飯を食べ終わって、まだ昼休みは結構残ってる。


今までなら、一人で本読んだりして過ごしてたんだよなあ。



「凛、自販機ってどこにあんの?」

「え?売店の横だけど」

「連れてって」

「あ、はいはい」



二人で教室を出て、売店に向かった。


すれ違う人達、みんなこっちを見てる。



…気まずい。


ふと、隼人の方を見る。



「…あ」


昨日外したピアスのところに、形は少し違うけど、ラピスラズリのピアスがついてる。


「どうした?」

「それも、ラピスラズリのピアスでしょ?」

「あー、ラピスラズリのやつ持ってるから」



へー。


そう言えば昔、隼人と誕生石一緒だねって話したことある。


それ、まだ覚えてるかな?



「お前はピアスつけないの?」

「え?だって穴空いてないし」

「開けてやるよ」


ひー!!!


耳に針刺すんでしょ!?


怖いー!!!



「いやいやいや結構です!!」

「なんで?昨日のつければおそろいじゃん」


おそろい…?

なんだか、一緒ドキンとした。



…いやいやいや!


「開けない開けない!!」

「あっそ。でもやっぱ、お前は開けない方が似合ってるわ」



…へ?


どういうこと…?