カッコよくなりすぎっ!

そこからはあっという間だった。



手前のヤンキーの腹を荒川くんが思いっきり膝を入れる。


そいつがかがんで動けなくなって、そしたら残り3人が一気にかかってくる。


一人殴って、次の一人に蹴りを入れて、もう一人に肘を落として…



ものの数分で、ヤンキーたちを全員倒してしまった。



「くそ…っ!」


ヤンキーたちがフラフラしながら、逃げていく。



「…ザコが」



すごい…!


荒川くん、4人相手に1人で勝つなんて…!



感心していると、荒川くんがこったに来た。



「大丈夫か?」

「うん、大丈夫。ありがと…」



荒川くんが、目を見開く。


…あ。


なぜか、涙がこぼれる。



もう済んだのに、体が震え出す。



「あ、ごめん、なんで…」



声もすごい震える。


…すごい怖かった。



荒川くんが来てくれなかったらどうなってたんだろう。



涙が止まらなくなる。