「明日は朝礼があるから、絶対遅刻しないように。それから…」


帰りのホームルーム。


やばい、もう放課後が来た…。



どうしよう、無事に帰れるのかな…?



「あ、それから荒川。ちょっと残れ」


先生がなぜか荒川くんに残るように言った。



「…マジかよ」



荒川くんは横で、面倒くさそうな顔をする。



…お?


じゃあ私、先に帰れるんじゃ…!?



「正門のとこで待っとけ、いいな?」

「…はい」



微かな希望も費え、私は項垂れた。