カッコよくなりすぎっ!

………え?


パニックを通り過ぎて、頭が真っ白になった。


隼人が、私を好き…?

うそ……!?


「てかそんなこと今更聞くなよ。そんなん8年前から知ってただろ?」

「…へ?8年前……?」


8年前って、隼人が引っ越した頃だよね?


「…そうなの?」

「…はあ!?」


今度は隼人が顔が真っ赤になった。



「お前あの時の約束覚えてねーのかよ!?」

「え、なに?約束って……?」


隼人はため息をついて、頭をくしゃくしゃした。



「引っ越す時、俺言ったよな?俺がもっと強くてカッコよくなったら…その……」

「なったら…?」

「…お、お嫁さんに、なってくれるって……」


隼人は右手で顔を隠した。

よっぽど恥ずかしいみたいだ。



「…ああ、そういえばそんなこと言ってたよね」

「!?おま、覚えてんじゃねーか!てか反応うすっ!」

「だって、隼人はあの時とはもう全然違うから、とっくに忘れてると…」



あの時の隼人は小さくて弱かったし、それに子どもだったから、私を好きだったのかもしれない。


でも、今は喧嘩も強くなって、カッコよくなってモテそうで、あの時と同じ気持ちでいるとは思わなかった。