カッコよくなりすぎっ!

「り、凛……?」


顔が燃えそうなくらい熱くなる。


隼人から離れ、ついに私は、その場から逃げ出した。


全力で走りながら、さっきのことが頭の中をぐるぐる回る。



恥ずかしい!

何で私あんな大声で止めたんだろ!?

みんなびっくりしてたじゃん!

隼人だって……!


「おい凛!待て!」


振り向くと、隼人が走って追いかけてくる。


いや!今捕まったら恥ずかしすぎて死んじゃう!!


無視して走り続けたけど、あっという間に追いつかれて、腕を掴まれた。


「だから何で逃げんだよ!?」

「だ、だって!だって……」


次の瞬間、頰に冷たいものが触れる。


「え!?」


隼人がまたびっくりした顔をした。


なぜか、涙が止まらなく出てきた。



「う…う………っ」


自分でも分からない。


恥ずかしすぎたのか、そんなに嫌だったのか………。



「ーっ泣くな!!」


隼人に抱き寄せられた。


びっくりして、一瞬で涙が止まった。



「な、なにすんの……」

「お前わけわかんねーよ!急に怒ったり泣き出したり…」

「…私だってわかんない」

「はあ?」


何でこんなに隼人のせいで、怒れたり、泣いたりするのか。

何で隼人のことばっかり考えちゃうのか。

自分で自分がわからなくなってる。


「もう、隼人やだ」

「なんでだよ!」

「隼人のせいで、私変になっちゃったもん。何でこんなに隼人のせいでぐるぐるしなきゃいけないの…?」