「隼人ー!!!」


隼人が振り返る前に、どこからともなく華歩ちゃんが走ってきた。

そして、隼人に抱きついた。


「!?お前…」

「ねーねービッグニュースビッグニュース!ダイキたちがね、こっち向かってるって!」

「はあ!?なんで!?」

「こっちら辺にいとこの家あるらしいよ!今日から華歩もそこ泊めてもらう!でもしばらくみんなで遊べるねー!」


華歩ちゃんが嬉しそうに隼人に擦り寄る。


「…あ、ここ凛ちゃんちなんだ?」


やっと私に気づいたらしい華歩ちゃんが言った。



「…帰って」

「凛、ちょっと待…」

「帰って!!」


私は勢い良くドアを閉めた。


びっくりしてるお母さんを横目に、自分の部屋に入る。



「なんなのあいつら!あーーーー!!!」


私は叫びながらベッドに倒れこんだ。