そして、その体には…。

刺し傷や切り傷…。 傷というものがあるだけあった。

「じゃあ逝くか。」

「はいよっ。」

あたしをリアの元へ投げられた。

『リ、リア?  何やってるの?』

「静かに。」

リアは呪文を唱えながらあたしの上へ乗っかってきた。

「…。 な、何がしたいのリア!」

その本人はぬべぇ~っとしていた。

「え? そこに居るのはあたし?でも…。」

「ほら逝ったやろ。」

「え?」

「ほれ、お前の体に乗り移ってるんだよ。 一つの体には二つも魂いらんからな。」

「へ?」

よく見てみればリア?いやあたしの体は動いていた。

『ふぅ~。 分かった? アリア?』

「ん? わかんない。」

『その傷でも?』

「…!!」