【短編】今まで書いた寄せ集め恋愛小説

『リアァ─。 疲れたよぉ。』

この城は思ったよりも大きく…そして暑かった。

あたし達は汗をだらだら滴らせながら歩いていった。

とんでもなくありそうな階段を…。

『ねぇ、リア…。 外郭だけって言ってなかった?』

「えぇ。 言ったわ。 けどね…。 階段は外郭だけとは言ってないわ。」

『うぅ~。 意地悪。』

「静かにしたほうがいいわよ。 だって歪んでるもの。」

『…。』

よくリアは歪む、歪んでるって言う。

なんでだろう。

その言葉こそがあたしの問題点。

「歪む」

この言葉はあたしたちにはとっても会っていた。

この三人しか居ない地形の中では。

ここには、あたし達三人しか居なかった。

兎とリアとあたし。

そんな三人が繰り広げたのよ。

ま、また夢か…。

最近夢がリアルすぎると美野は思う。

この子と出会ってから…。

リアを見てその安らかな寝顔を見ていたらどうでもよくなった。

でも、その寝顔もリアの作戦だった。