【短編】今まで書いた寄せ集め恋愛小説

あたし達は黙々と歩いていった。あの大きな大きな城へと(外郭のみだけど)

『リ、リァァァ…。』

「何?美野。」

『づ、づがれだぁぁぁ。』(全てに濁音ついてます)

「だから休めって言ったじゃない。」

『わがってだげどぉ゛ー。』

「はいはい。 休みましょ。」

『だっでぇ゛ーリアが早く行ってほしそうだったから…。』

「よくわかったわね。」

『そりゃあね?』

そのときの顔は忘れられない顔だった。

あの…──不気味過ぎて気持ち悪いくらいになる笑みを…。

「あなた、見たわね?」

『ん? 何を?』

「わかんないならいいわ。…先を急ぎましょう。」

『あ、うん。』

後五分。
              あたし達の物語は後五分で終了する。