【短編】今まで書いた寄せ集め恋愛小説

「じゃぁ、行くわよ。 」

あたし達は歩いていった。

『ねぇ、リア。 どこへ行くの?』

「城よ。 城。」

『どこの?』

「あれ。」

リアが指した先は大きな城があった。

『おっきいねぇ…。』

「外郭だけね。」

とリアが夢をぶち壊しにした。

あたしは酷い~と思いつつも一生懸命歩いていった。

そしたらリアが唐突に「後ね、十分で付くよ。」といった。

『わかった…。』

ハァハァ…。

息が途切れ途切れだった。

「大丈夫か? 美野。」

『う、あ。 う、まぁ。 平気。』

「無理は禁物。 休もうか。」

『い、いいの?』

「うん。 美野が来なくちゃ話になんないからね。

『そんなことはないよ?』

「いや。 この問題は美野が居ないと解決しないの。 助けてくれる?」

『い、いいけど…。』

「ありがとう。」

『どういたしまして。』

そのときのあたしは見ていなかった。

あの…───笑顔を。

あの笑顔の真相を知ったのは………。

あたしがここから居なくなったときだった。

ねぇ? リア。 あなたはここが歪んでいるって言ってたわよね?

それって本当に合っていたのね…。

アリア…。