【短編】今まで書いた寄せ集め恋愛小説

それから何分、いや何時間待っただろうか。

自分でも分からなかった。

ポツンと独りになったあたし。

周りにはうさぎが居なくなっていた。

でも、紅い、紅い夕日が見えていた。

『……──リア?』

声を掛けるが誰も居ない。

そして、あたしはリアが居なくなった滝へ近づいた。

なんとなくそこに居たような気がしたのだった。

滝へ近づいたら、リアの声がした。

「よくきたわね。 美野。」

『リア? どこ行ってたの?』

「ここにいたわ。 ずっと─…。」

『な、なんで?』

「あなたの事を確かめたかったからよ。」

「行くのが本気なのか分からないじゃない。」

と微笑んでいった。

あたしにはリアが見えた。

今までは声しか聞こえなかったのに…。

リアは漆黒のワンピースを着ていた。

そして、紅い… いや、真っ赤なエプロンをして─…。