それから、数年と数ヶ月が過ぎた。 俺は、就職した。 桜和と過ごした記憶を消したくなくて、俺はゲーム開発に就職している。 桜和? 俺は、お前の夢を作ったよ。 俺の手で────。 そのゲームの名前は。 『こっちのセカイは? RPGの少女』 桜和? 俺は、もう、お前との記憶を失わない。 あの楽しい思い出を。 アイスクリームを 「甘っ、甘っ、このアイスクリーム絶妙な甘さだっ」 って言っていたことも、全て。 もう、失わない─────。 彼女を失った俺は誓った。 了