「状況的に、彼、大翔くん??が見てくれたら一番助かりますけどね」


「えっ!?いいんですか??」


「真依さんがそれでいいならそれもアリなんじゃないですか」


私もそう思った。どちらにしても今いる人間で猫を飼えそうな者はいない。


何よりハルが懐いている。


「じゃあ今からでも引き取りに来るか」


壬言さんとしては、一秒でも早く手離したい。


「バイクの人は誰だったんでしょう」


もうひとつ疑問が湧いた。
大翔が即答する。


「あっ、あれは近所のお兄さんだと。純粋に猫、嫌ってましたし、あのバイクと乗ってた人、見覚えあります」


それはそれで問題だが。