「おい、なに勝手に…」 咎めかけた壬言さんの言葉を遮って、 「そこまで図々しいことは言いません。それは、ご縁があれば、ですね」 その言葉にふたり、顔を見合わせる。 みるみるうちに美女が仕上がっていく。 「きれい……」 思わず見惚れた。 2階で見繕ってある服に着替えさせた。 ブランドもののワンピースだ。 鏡に向かわせ確かめさせる。 下で待っていた私と壬言さんは、階段を降りてくる姿にますます見惚れた。 ヒュウ、と思わず壬言さんが口笛を吹いてしまうほど。 「では、行きますか」 「えっ??」