「アレルギーは!?」
ふて腐れて喚くサクラ。
「反応しない相手もいるようですよ??運命の人ってやつですかね」
「だったら私も、美山先生と、したかったわよ」
「えっ!?」
いやまさか、サクラまで。
「……ごめん、知ってた」
美山は、結果、爽を選んだのだ。
そんなこともあるのかと、改めて驚き、同時に地味にショックを受ける真言。
「遅くなってすまない!!」
水嶌と他2人の刑事がようやく駆けつけた。一応、爽にも通報を頼んでおいたのだ。
「……まーちゃん??」
「えっ…!?」
何年振りかにその名前を呼ばれた。思わず反応して声の主を見る私。
「……まーくん……???」

