「心配させるな!!皆さんに迷惑かけて!!……お前までいなくなったらパパは……っ!!」


初めて叩かれ、固まる柚希。
けれど、抱き締められてくしゃくしゃに泣く。


「……ごめんなさい……僕、手術するよ。パパ」


親子に気付かれないように、腰に巻いていた上着を羽織って隠したけれど、壬言さんの腕には蕁麻疹が広がっていた。