「早速だが仕事だ」 「はいっ!!」 「この猫を捜してこい」 「………ねこ…???」 事務所のテーブルに投げ出された一通の封書。A4サイズで薄緑。上にクリップで写真が付いている。 可愛い三毛猫だ。一歳くらいだろうか。 いや待て。どういうことか。 「あのう…」 「俺はアレルギーだから、行かない。どこなりと捜せ」 「仰る意味がわかりません」 はあ~っとため息をつくと、 「あんたの仕事だ。よろず屋。俺らの副業サポート」