「そうそう、真来さん即決で採用したのも壬言なんですよ。一目惚れしたのは彼も同じだったみたいです」


「…お、お前!!おい!!いい加減にしとけよ!?」


真っ赤になって慌てる壬言さん。


「だから蕁麻疹も出なかったんでしょうね」


「んなわけねえだろ!!嘘だからな!?本気にするなよ!?いつもの悪ふざけだからな!!」


驚いた。
でも素直に嬉しい。


「嘘でも嬉しいです」


にっこりと微笑んだ。
うっ!!となり、言葉をなくして真っ赤になる。


「でも、茉莉子さんにも出ませんでしたよ??」


「あれは!!……不意打ちだったから…後で出たんだ。キツいのが」


お付きの人に触られて出たわけでなかったのか。だから倒れそうになる程、具合が悪くなったのだ。


「…だって惚れてんの、俺じゃなくて真言だろ」


いじけているのか。
嬉しすぎて抱き着いた。