好きな人の弟を、利用した

「……大丈夫…ですか……?」

見上げると、佑くんの顔が目の前に。

「わぁっ!だ、大丈夫!ありがとう!」

私は慌てて離れる。

(ビックリしたっ!!)

意外と逞しい腕と胸板に、私の心臓が早鐘の様にバクバク言ってる。

顔も熱い。

(わーっ!治まれ~~!!)

火照る頬を、ペチペチと叩く。

「……夏夜さん」

「へ……?あ…わぁっ!」

佑くんが私の手を取り、ギュッ!と握り締めて来た。