好きな人の弟を、利用した

そんなちょっとした事で私の事を好きになったなんて、思いもよらなかった。

私は多分、忙しかったのに手を止めて人の悪口を言っている奴らに腹が立って、言ってやっただけだったと思う。

それが佑くんの事じゃなくても、私は注意しただろう。


『ズキン……ズキン……』


さっきから、心が痛い。


早く、本当の事を言わなくては……。

これ以上、佑くんに隠して付き合うなんて、出来ない。

私は、ギュッ……と拳に力を込め、

「あのっ!」

佑くんに全てを話す決意を固めた。