好きな人の弟を、利用した

私はハナちゃんさんに会ったのはこれが初めてだし、ハナちゃんさんが私の事を知っているんだとすれば、『杉崎弟』が私の事を話していたに違いなかった。

すると『杉崎弟』は、

「……あ……え……その……」

と狼狽え始める。

「こら、観念しろ」

目を細めて問い詰めると、「……ごめん…なさい……」と『杉崎弟』が目を伏せた。

「……やっぱり」

はぁ……と溜め息を吐きながら、私は背もたれにもたれ掛かる。

「……すみません」

シュン……と縮こまる『杉崎弟』を庇う様に、「たっくんを責めないであげて」と、後ろからハナちゃんさんが割って入った。