好きな人の弟を、利用した

「いらっしゃいませ♡この店のオーナーを務めています、ハナです♡『ハナちゃん』って呼んでね♡」

うふっ♡と、頬に手を添えて、しなを作る。

「…………」

えっ…と……。

これは……。

どうして良いのか分からず硬直していると、『杉崎弟』が「ハナさんはオカマさんなんです……」と耳打ちをしてくれた。

……あ、やっぱり。

私は納得して何度も頷いた。

そうかな?と思っていたけど、教えてもらって再確認出来た。

「えっと……松山 夏夜と申します」

私は軽く会釈をした。