好きな人の弟を、利用した


伸びて来た手に腕を掴まれ、そのまま引き寄せられた。

「っ!?」

すっぽりと、抱き締められる。

訳が分からなくて、私は混乱した。

「なん━━」

「僕から離れるなんて、許さないっ!絶対に、許しません!!」

「……っ……!?」

ぎゅぅぅっ……と、佑くんの腕に力が込められる。

苦しい。

放して欲しくてもがいてみたけど、より強い力で抱き締められ、無駄な労力に終わる。

私は諦めて、その場で叫んだ。

「なんでよ!?私は佑くんを身代わりにする様な最低な人間なんだよ!?それを……」

「知ってたんです!」

佑くんが私の言葉を遮り、言った。

「……え?」

「夏夜さんが昴を好きだって事……最初から知ってました」


佑くんからの、突然の告白。


最初から知ってた……?

私が昴を好きだって……最初から……?

「……どう……して……」

震える声で、そう佑くんに聞き返す。

すると佑くんは、こう続けた。