『美味しいお店があるんです』

と連れて来られたのは、閑静な住宅地の中にある、一件の家。

「ここ……?」

「……はい」

『杉崎弟』がハッキリと頷く。

チョコレート色の可愛らしいその家の周りには、家主の趣味なのか、色とりどりの花達が咲き誇っている。

「キレイ……」

花達に見とれていると、その中に小さな看板があった。