「わっ!……あの、なんですか?僕、まだ仕事を覚えないと……」

「なんで?」

「え?」

「なんで言ってくれなかったの?」

腕を掴んだまま、睨み付ける様にじっと見つめる。

よく見える様になった佑くんの目は、少し戸惑っている様子だった。

「あの、突然ビックリさせようと思って……」

視線をそらされ、ズキッと心が痛んだ。

「髪の毛だって、こんなに短く……」

寝癖を直しきれていない、短くなった髪の毛を触ろうと手を伸ばしたら、パシッとその手を払われた。

「っ……!」

思いがけない行動にビックリして、私は払われた手を押さえる。


ヤバイ、泣きそう……。