「この話は、墓場まで持って行きます。そして、佑くんが私に飽きない限り、私から佑くんの側を離れる事はしません。絶対に。佑くんが最後の人でかまわない。だって、佑くんを好きな事に変わりはないから。……もうこの事で悩んだりしません」

私は腹をくくっって、言い切った。


なんだろう。

さっきまでウダウダ悩んでいたのに、嘘の様に、気分が軽い。

「っ……夏夜ちゃんっ!」

「わっ!?」

突然、ガッ!と手を握られ、驚く。

「な、なんですか!?」

「今のセリフ、シビレたわぁ♡惚れちゃいそう♡♡」

「えぇっ!?」

「その約束、絶対に忘れないでね?」

ハナちゃんさんが、掴んだ私の手に、力を込める。

「ハナちゃんさん……」

私は手を握り返し、力強く頷いた。

それを見て、ハナちゃんさんが満面の笑みを浮かべて何度も頷く。