「……どうせなら、声に出して笑ってくれない?そっちの方が余計に恥ずかしいんだけど」

「……すい、ませっ……フフッ……」

じゃあ、とばかりに、佑くんくんが声を出して笑った。

「そりゃあんなに歩いたら、お腹も空くんだからね!?」

「……はい……僕もお腹……空きました……フフフッ……」

余程おかしかったのか、佑くんの笑は止まらない。

「もうっ!そんなに笑ったら、お弁当あげないんだから!」

私は恥ずかしさのあまり、ふんっ!とそっぽを向く。

「……え……あの……」

チラリ、と横目で見ると、佑くんはオロオロとしていた。

「プッ……」

そんな佑くんを見て、今度は私が吹き出した。