好きな人の弟を、利用した

外に出ると、少しひんやりと冷たい空気が私達にまとわり付く。

流石に10月ともなると、夜は冷える。

「今日は星がキレイねぇ♡」

夜空を見上げたハナちゃんさんが、うっとりと声を上げた。

つられて私も見上げると、本当にキレイだった。

「……本当ですね」

それだけ呟いて、あとは何も喋らず歩いた。

ハナちゃんさんが、星空を見上げながら鼻歌を歌う。

私はよく分からない歌だったけど、とても上手で、心地好い音楽。