好きな人の弟を、利用した

それから、「払う」・「いらない」の攻防が続いたんだけど、結局ご馳走になってしまう形で決着が着いた。

「あの、本当にありがとうございました」

深く頭を下げる。

「どーいたしまして♡また何かあったら店においでなさいな♡」

「はい、ありがとうございます……それじゃ、おやすみさい」

お店を出ようとしたら、「あ、ちょっと待って」とハナちゃんさんに呼び止められた。

「バス停まで送って行くわ」

「え!?そんな、大丈夫ですよ!」

首をブンブン振って有り難い申し出を断ろうとしたけど、

「アタシを安心させる為にそうさせて頂戴」

と押し切られ、送ってもらう事になった。

大丈夫なんて言ったけど、実は少し心細かったから、嬉しかった。