好きな人の弟を、利用した

そうだ。

私、佑くんとキスしたんだよね。

今朝もそれで悶絶してたのに、色々あって他の事で頭がいっぱいで忘れてた。

あれ?でも、私も凉子に喋ったか?

……なら、おあいこかな。

「まあ、許してあげてよ。余程嬉しかったんだと思うから」

空になったカップに、新しく珈琲が注がれる。

私は座り直してカップを両手で包み、一口飲む。

何杯飲んでも美味しい。