好きな人の弟を、利用した

「…………」

余りの気迫に、私も周りの女子達も、ぽかーんとしてしまう。

そんな中、

『私達も行きたかったね』

『話聞きたかったのに~』

こんなヒソヒソ声が聞こえて来て、なるほどと思った。

凉子は、私が杉崎昴を好きだと知る唯一の人物。

それなのに私が佑くんと付き合っていると噂が流れて、真相を確かめるべく、ここに来た。

でも当然、こんな野次馬だらけの所で話なんか出来る訳もなく、二人で話が出来る様に飲みに誘いに来た、と。

周りに威嚇したのは、『お前らは付いてくんなよ?』の意味だったんだろう。