「……で?何がどうなってあんな噂が流れたんですか?」

ビール大ジョッキを一気に空けて睨みを効かせているこの子は、高校のテニス部で後輩だった『竹ノ内凉子・24歳』。

高校の時に『夏夜センパイっ!』と、凄く慕ってくれていた凉子が可愛くて、私もよく面倒を見てやってた。

高校を卒業して会わなくなってたんだけど、大学を卒業して、私がこの会社に入社した時に、偶然の再会。

私よりも先に凉子は入社していて、社会人としては凉子の方が先輩に当たるんだけど、高校時代の癖で、今も「夏夜センパイ」と呼んでくれる。

それからよくつるんでいる、一番仲の良い子。