1センチ。


「美緒っ!!」


「あ、捺稀。どうしたの?」

「吹奏楽、どうだった!?」


――――………
フツーだったかな。

「ん。まぁまぁかなっ。まだ一日目だし、よくわかんなかった」

「あっ、そうだよね。ごめんね。
じゃ、また明日ね♪」


そう言って捺稀は帰っていった。



でも………
本当は、ちょっと楽しかった。

先輩も優しいし…

なんか、私は吹奏楽の事を知りたいと思った。