緒川大祐さんが来てから4日。



なんの変化もなく、今日もみんなははしゃぎ続ける。


…叶いもしない恋なのに。




私はというと、大祐さんにはなんの興味も示さず日々を過ごすだけ。

大祐さんよりも、日曜にある体育祭の方が気になる。


でもまさか、その体育祭で大祐さんに触れる事になるとは思ってもなかった。




「りさー!前髪やばいね!」


教室に入って早々、いつメンの子に言われた。


うん、20分かけても治らなかったくらいの前髪ですから。



「はい、トイレ行くよー」


ぐいぐいぐい



私の寝癖をわざわざ治そうとしてくれる友達とか、優しすぎるよね。


私には欠かせない存在。

…いや、かけがえのない存在と言った方がいいかも。





トイレに行って鏡で見てきた。


…やばすぎる。