紫陽花の涙

翌朝、目が覚めて
外を見ると雨はやんでいた。

すこし暗い空を眺めて
煙草を吸いながら
お店に連絡を入れた。

どうせ見るのは夜だろうが、
出勤の日程を送信した。

シャワーを浴びて
珈琲を入れる。

珈琲を冷ましてる間に
化粧水とボディークリームだけつけて
散歩する格好に着替えた。

冷めた珈琲を飲みながら
時間を持て余していた。

昨日と同じ時間に公園に行けば
会えると思いながら
昼過ぎまで何をしようか考える。

こういう時、
何をしていいのかわからない。
趣味があるわけでもないし。


結局、
借りてきた映画を見て
時間をつぶした。


午後2時


昨日はこのくらいに家を出た。

軽く化粧をして
家を出る。


公園に向かう足取りは
心無しか緊張を纏っていた。