「まじかよ」
「それ、俺のセリフな」
5月。
窓から見える桜の木が緑に包まれている。
そこから少し目線を右にずらすと、私が苦手としている男子の、谷口春哉 ー タニグチ シュンヤ ー が立っている。
「なんでそんな机を壁側に寄せてんの」
「俺、ゴリラの隣に座ると蕁麻疹出るんだよ」
「帰れよ」
「帰っていいの?センセー!俺、早退するー!!」
「は、まじガキ」
「それ、俺のセリフな」
5月。
窓から見える桜の木が緑に包まれている。
そこから少し目線を右にずらすと、私が苦手としている男子の、谷口春哉 ー タニグチ シュンヤ ー が立っている。
「なんでそんな机を壁側に寄せてんの」
「俺、ゴリラの隣に座ると蕁麻疹出るんだよ」
「帰れよ」
「帰っていいの?センセー!俺、早退するー!!」
「は、まじガキ」
