cutie honey

…食事をしながら、何度も話を切り出そうとした。

でも、その度に、東さんが話を逸らしたり、はぐらかしたり。

食事が終わるまで、結局話は聞いてもらえず、この前みたいに、私を駅まで送る。

…言わなきゃ。自分の気持ちを大事にしたい。三枝課長が好きだ。例え、その気持ちが玉砕する事になっても。

「…東さん」
「…んー?」

「私の話を聞いてください」
「…聞きたくないって言ったら?」

真っ直ぐに私を見つめて言う東さん。
私は意を決して口を開いた。

「聞かないフリをしてもいいですから、ちゃんと話します」

「…」

私の言葉に、黙ってしまった。それでも、私は話を続けた。



「…私…三枝課長が好きなんです。三枝課長が私の事が嫌いって言っても、この気持ちは変わりません。だから、東さんの事は「…それは困るなぁ」


黙っていた東さんが口を挟んだ。

しかも、困るなぁって…

今度は私が黙り込む番だ。