「す、すみません。わざわざありがとうございまた」
そう言いながら、スマホを受け取ったのだが、三枝課長が手を放してくれなくて、受け取るに受け取れない。
「…あの」
困惑気味にそう言えば、三枝課長の様子がいつもと違うように見えた。
「…本当は」
「…え?」
スマホから、私の手を握り締めるような感じになり、一気に手が熱くなる。
「…これは、建前で。本当は、清水さんに会う口実」
「なっ、…会社で毎日会ってるじゃないですか」
少し震えた声で答える。
「…会社では、上司と部下だろ?」
「…そうですけど」
「…今は違う」
「…」
なんと返したらいいのか。
「…清水さんは…東が好き?」
「…何ですか…突然」
「突然じゃないだろ?昼休み、答えを聞きそびれた」
…確かに、言えなかった。それが何より心残りだった。
そう言いながら、スマホを受け取ったのだが、三枝課長が手を放してくれなくて、受け取るに受け取れない。
「…あの」
困惑気味にそう言えば、三枝課長の様子がいつもと違うように見えた。
「…本当は」
「…え?」
スマホから、私の手を握り締めるような感じになり、一気に手が熱くなる。
「…これは、建前で。本当は、清水さんに会う口実」
「なっ、…会社で毎日会ってるじゃないですか」
少し震えた声で答える。
「…会社では、上司と部下だろ?」
「…そうですけど」
「…今は違う」
「…」
なんと返したらいいのか。
「…清水さんは…東が好き?」
「…何ですか…突然」
「突然じゃないだろ?昼休み、答えを聞きそびれた」
…確かに、言えなかった。それが何より心残りだった。

