それからしばらく時が経ち、昼休み
俺は思い切って彼女に声をかけた
『ま、待って、一緒に昼飯食べない?』
彼女は一瞬朧いた顔をして少し戸惑いながら、断った
その時に見せた少しの赤面が俺の心を鷲掴んだ
*
今日この前転校してきた、モテる隣の席の子に話しかけられた
久々に人と話した、話しかけられた
あれは同情?何で私に話しかけるの?
わからない、でも嬉かっ…

【あなたはいらない子なのよ】
…………違う、浮かれるな…
あれはただひとりぼっちの私を気遣ってだ
ここから、屋上から飛べたらいいのに
そしたら自由になれるのに
*
俺は次の日もその次の日も毎日誘った。
毎日断られてるけど。絶対諦めない
俺はあの子をもっと知りたい、友達になりたい
その時の俺は自分勝手で人の気持ちを考えなかった。
そのせいで由佳がいじめられていたなんて

また誘ってくれたな…どうして毎日私に話しかけるの?
さようなら、おはよう、食べない?
どうしてどうして、考えても分からない
そして今日もまた彼女たちが来る
『よー』
*
俺はいつも断られたら友達と食っているけど、今日は晴れてるし屋上で1人で食おうか

話し声誰だろ。なんか行きたくないな
この声彼女だ、その時見た光景はクラスの女子3人に囲まれてる
由佳の姿だった
屋上の手すりに追い込まれていた、そうとび降りろと
言わんばかりに…
彼女は何かを言った
『飛べるものなら飛びたい、飛び立って自由になりたい』
そう言った、その時3人の女子の1人が突き落とした