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「相羽さん、少し休憩しよっか?」
美波くんに声をかけられて時計を見ると、既に1時間半程度経っていた。
こんなに集中していたのに気づかなかった。
「何か飲み物持ってくるよ。」
「ありがとう。」
美波くんが美術室の奥の部屋へ行き、麦茶を持ってきた。
奥の部屋には過去の作品や道具がたくさんしまってあって、その中に何故か置かれている小さな冷蔵庫を、部員は勝手に活用している。
「はい。」
「ありがとう。」
それっきりの会話で、しばらく沈黙が続く。
他の部員の人達はもう帰っていて、美術室には私たち2人だけだった。
静かな教室に、時計の秒針の音だけが響く。

