君と描き、君と恋を。





美波くんは、私に手を伸ばそうとして、でも手を下ろす。



そして、これもただの思い込みかもしれないけれど、私の涙を見ないように、先に行ってくれる。


ちゃんと、私がついてきているかは気にしながら。




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学校の正門前に着く頃には、私の涙も止まっていた。



「美波くん、バイバイ」


「バイバイ…」



そんなぎこちない終わり方で、今日のデート…ううん、部活は終わった。




家に帰ると、あれほど感動した夕焼けも思い出せないほど頭の中は美波くんのことでいっぱいで、


いつの間にか泣き疲れて寝てしまっていた。