「じょ、冗談だよ!ね?だからそんな顔しないで!美波くんは、これからも大事な部活仲間だよ!」
できるだけ元気な声で、
できるだけ何でもない風に。
「…」
「…もーほら!帰ろ!すごく暗くなっちゃったね〜」
「相羽さん…」
何でもない、って言ってんのにさ。
何でそんな顔するかなぁ…
美波くんは、きっと…ううん、絶対気づいてるはず。
これがただの強がりで、嘘だと言う事を。
でも、何も言わないでいてくれるんだ。
美波くんは、そんな優しい人。
それが分かってしまうから、また涙が流れてくるんだ。
「お願い、帰ろ…」
「…うん。」

