君と描き、君と恋を。



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お城のふもとまで行くと、


元気にウォーキングしているお年寄りの方や、公園の遊具で元気に遊ぶ小さい子、それを見守る母親たちなどたくさんの人がいた。


もちろん、観光客だろう人達も。



「美波くんは来たことあるの?」


「うん。ちょっと早く部活が終わった時に散歩してみようと思って来てみたら、すごくいいところだった。」


「そっか。…って、え!?天守閣まで行くの!?」


「え、うん」



話しているうちに、天守閣まで続く急な坂道にまでたどり着いていた。


地獄の坂。


私はこの坂を勝手にそう呼んでいる。


それほど急で、しかも長い。


万年文化部の私にとっては、ハードルが高く、頂上まで行くと息切れをしてしまう。


そんなかっこ悪いところを見られたくはなかったが、美波くんに、「ほら相羽さん!行こ!」と笑顔で言われてしまっては、行かざるをえない。


とにかく、ついていくことにした。