「はい、お待たせ。200円ね」
店員さんがたい焼きを渡してくれる。
美波くんが「相羽さん受け取って」と言うから、あつあつのたい焼きを両手に持つ。
その間に美波くんがお金を出し、「2人ともまた来てな〜」という店員さんの声に微笑み、店を出た。
「はい、美波くん」
「ん、ありがと。美味しそ〜」
「100円だよね、ちょっと待って…」
片手にたい焼きを持ち、空いたほうの手でバッグを開ける。
「いいよ100円くらい。奢らせて」
「え、でも…」
「いいから。それより食べよ〜」
「いただきまーす!」と既にたい焼きを頬張っている美波くんに「ありがと。」と言い、私もたい焼きを口にする。
「え!美味しい!」
「だよね!よかった〜」
「俺これすっごい気に入った。相羽さんまた絶対行こ!」
「…うん!」
また。
また来れるんだ。
そんな喜びを噛み締めるように、私はたい焼きを頬張った。

