君と描き、君と恋を。





「実はさ、俺お昼まだなんだよね〜」



美波くんに追いつき、歩き始めてから、唐突に美波くんがそう言った。



「え!もう4時だよ?」


「今日は相羽さんと会うから夜は絵描けないじゃん?だから午前中に描こうとしたら思ったより時間かかって、気がつけばこんな感じ笑」


「そっか…じゃあ何か食べる?」


「ん、どこかいいとこある?俺高1になると同時にこのあたりにきたからまだよく分かんないんだよね」


「あ、そーなんだ!じゃあ…あ!近くにたい焼き屋さんがあるよ?そこのクリーム味のが美味しいんだよね〜」



最後に食べた頃を思い出し、うっとりとする。


そこのクリームは甘くて、でもくどくはなく、口の中にふわぁ〜っと広がる感じで、中学生の頃は友達とよく食べに行っていた。



「それ食べたい!」


「もうすぐだよ〜ほんとに近いから!」


「楽しみ」



美波くんがまた笑う。


今日はたくさんの美波くんの笑顔が見れそう…